名作再視聴シリーズ第4弾は、
K-suke@くんが大好きだという
『機動戦士ガンダムZZ』です。
名古屋テレビによるガンダムシリーズ制作放送としてはこれが最後となる1986年の作品です。監督は富野喜幸監督で、全47話。
実は僕、『ZZ』の監督さんって、ガンダムの産みの親・富野監督ご自身だったって知らなかった。というよりは信じていなかったんですよ。てっきり別の人がやってるものだと。
だってだって‥‥‥
あまりにもギャグなんだもん(とはいえ過去にはダイターン3やザブングルといったコミカル調の作品もありましたネ)。
そんでもって僕は
『機動戦士Zガンダム』が大好きでして、今回の『ZZ』は前作『Z』のストーリーのほぼ直後から始まる続編なんですけど、これがね‥‥‥根っからの『Z』ファンにとってはかなり辛い内容なんです。『Z』は暗くて重い話だったので
(←だがそこがイイ)、今度の『ZZ』では一転して明るいコミカルな内容にしようっていう路線変更の意図はまだ理解できるんですが、が、がっ、
ゼータにザクの頭乗っけてゼータザクってアータ
(-_-;)
まあ第11話でゼータの頭が吹き飛んで入れ替わりでダブルゼータが登場したので、第12話でこんな代物を出してみて主役メカの入れ替わりをことさらに強調したっていう演出なのでしょうけど‥‥‥。けどそれにしたって、前作であんなに死に物狂いで戦い抜いて心身ボロボロのゼータガンダムを(“心”にあたるカミーユは本当に狂っちゃったし)、あまつさえ宇宙ゴミ状態で拾ってきた初代ザクを使って、まるでゼータを貶める・辱めるかのような形でそれをやんなくったっていいじゃないのさぁ‥‥‥。
(この後も怨み節がダラダラと続きますが自己検閲にて削除)
ほんでもまぁ、なんだかんだ言っても最後まで何かと便利に使われ続けて(酷使ともいう)活躍してたので(グレミーとクィンマンサを討ち取ったのもルー・ルカ搭乗のゼータだったし)、結果的には良しとするか。うん。まあ、ね。
話は変わって、以前の
∀の記事のコメントで箱タンフレの
べるせんせが教えてくださったんですが(
べるせんせありがとう!)、
そして富野監督の
「エルピープルの@@@@舐めたい」
はガチで名言(迷言?)
などというひっじょ~にアブナイ発言を監督みずからのたまってたそうですが(カントク自重しる!)、そう、当時は
ロ**ンブーム真っ只中だったのデス(今調べたら、ブームとしては1986年はむしろ黄金期を過ぎてたそーな)。さらに我らが監督は主人公ジュドーの妹・リィナでもって
妹萌えさえも導入してくださいまして、なんちゅーかこぉ
あざといサービス精神旺盛デスヨネ。(`・ω・´)
けどさ、その割にはプルの扱いってひどくね? まぁトラブルメーカーだったけど、壮絶に戦死したのに割とみんなサバサバしてたよーな。リィナの時くらい引きずると思ったよ(特にジュドー、お前のことだ)。後に魂だけになってもみんなを助け続けてたのにね(特にジュドー、お前のことだ)。
そーいえばジュドーって、ザンボット3の主人公・勝平に似てない? あの前半のワルガキぶりといい、あの特徴的な口調なんてすごい似てる気が。
最後ひとつ手前のシーンでは、ブライトを殴るのを思い止まったりしてたくましく成長した姿を見せてほしかったのになぁ。まぁ、ためらっても結局殴るのがジュドーらしいと言えるかもしれんが。
それよりもですよ? 殴られた時のブライトさんのスローな表情が
メタクソ“受け”っぽかったのは時代を先取りしてたんでしょうか! (゚ロ゚;)
‥‥‥と、まぁそんなこんなで前半は観続けるのが正直しんどかった『ZZ』なんですが、アイルランドのダブリンでファとカミーユが、それとサイコガンダムmk2までもが再登場し、コロニー落としが行われる第33話以降あたりから急激におもしろくなってきます! 第35話では初代ガンダムの登場人物・ハヤトが戦死するというファースト世代からすると衝撃的な出来事もあったしね(『Z』で戦死したカツの話っていう死亡フラグがあったし)。
ものの話によると、番組制作準備期間が大変にタイトで前半かなり苦労し、後半にもいろいろとしわ寄せが来て(シャアの再登場が見送られたり)、なかなか思い通りに描き切ることが出来なかった部分も多々あるとは思いますけど、総じて観ると「少年達が理不尽な大人の世界へ一発喰らわせてやる」ってかんじの筋が全編に通っていたと思いました。
大人の視点で観ると、若さゆえの愚かさ、無知、無分別、無鉄砲、無軌道などなどネガティブなことばかりが目に付いてアカンのだけど、視点を変えれば若さゆえの元気さ、行動力、機転、発想、シンプルさ、ひたむきさ、ストレートな感情、もどかしい感情などなどポジティブなこともふんだんに描かれており、これって当時の少年が観てたら印象は全く違っていたんじゃないかと思います。
番組を通じて失ってしまった若さへのあこがれみたいなものを感じました。それはまた監督の意図のひとつだったのではないでしょうか。
僕らはそれを感じても尚
“なにくそ!”と思えるようでいたいですね。
■蛇足コーナー♪
◆好きなキャラクター:
・エンドラ隊のマシュマーくん(愉快なおにいさん。後半は強化人間にされて人が変わっちゃってしょぼーん)
・エンドラ隊のゴットンさん(愉快なおじさん。ヘンな上官達に振り回されて気苦労が絶えない損な大人)
・アーガマ隊のブライトさん(クソガキどもに振り回されて気苦労が絶えない損な大人。今回も殴られてた)
・カミーユとファ(このふたりの再登場はうれしい。けっこうおいしい役回りだったし)
・ヤザン・ゲーブル(『Z』ではオールドタイプ最強の戦士だったのに、序盤でギャグ要員に使われただけで終わりとは‥‥とほほ)
◆好きなメカ:
・ゼータ(ヒドイ扱いに泣いたのは既述のとおり)
・アーガマ(これもゼータに負けず劣らずのヒドイ扱い。バリュートで大気圏降下してお役御免には泣いた)
・いろんな回でたびたび登場する初代ガンダムの旧ジオンMS(うれしい視聴者サービスでした。ハマーン様がアッガイ乗ってたり、青いゲルググなんてカッコよかったよ)
・リゲルグ(もともとカッコいい高機動型ゲルググがさらにグレードアップ!プラモほしいぜ)
・シュツルムディアス(もともとカッコいいリックディアスがさらにグレードアップ!プラモほしいぜ)
・ジャムルフィン、ゲーマルク、ドーベンウルフ(ごちゃごちゃしててどんな形をしてるのかよくわからない得体の知れないかんじがステキです。さすが小林誠さん!プラモほしいぜ)
p.s.
!
p.s.
Vガン観始めました。(゜∀゜)